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2020 09/25
行事
9月15日開催法人会員との情報交換会の開催報告

 

9月15日(火)に「不動産開発部門」の情報交換会が開催されました。
本来的には今年の3月に開催予定でしたが、新型コロナウィルス感染症の拡大防止の観点から延期になっていたもので、今回も感染防止に留意しつつ、人数を限定しての開催になりました。
法人会員を中心に25人が参加し、吉村相談役の進行により、茂木理事長の開会挨拶に続き、4社からのプレゼンテーションと質疑応答がなされ、小野副理事長から当協会の取り組みについての説明の後、吉村相談役の閉会挨拶で終了しました(詳しくは、下記プログラム参照)。

プログラム

13:45 受付開始
14:00    開会挨拶

特定非営利活動法人 日本不動産カウンセラー協会
理事長 茂 木  泰

14:05 各社からのプレゼンテーション

1. 一般財団法人 建設物価調査会

テーマ;新型コロナウイルス感染症による国内投資計画への影響等
講 師 川野辺 豊 氏 総合研究所 主席研究員
テーマ;【鑑定必携】建物事例データWEBサービスの取り組み
講  師 丸木 健 氏 総合研究所 主任研究員

2. 日鉄興和不動産株式会社

テーマ;オークラプレステージタワーの 開発事業について
講 師 和田 光央 氏 執行役員 事業開発本部 事業開発第一部長
講 師 鈴木 智晶 氏 事業開発本部 事業開発第一部グループリーダー

3. 一般財団法人 日本不動産研究所

テーマ;森林・林業の現状と「木づかい」への期待
講 師 西岡 敏郎 氏 資産ソリューション部 上席主幹

4. 鹿島建設株式会社

テーマ;鹿島が取り組むスマート生産
講 師  柳田 克巳 氏 建築管理本部建築企画部 スマート生産推進チームリーダー

5. 特定非営利活動法人日本不動産カウンセラー協会

テーマ;JARECの取り組みについて
講 師 副理事長 小野 祥吾
株式会社 エスアイ・アセットサービス 代表取締役

16:55 閉会挨拶

特定非営利活動法人 日本不動産カウンセラー協会
相談役、不動産開発部門 部門長  吉村 真行
株式会社 吉村総合計画鑑定 代表取締役社長

 

各社からのプレゼンテーションの概要は以下のとおりですが、今回も実に幅の広い内容で、多くの新しい発見と知見を得ることができました。

一般財団法人建設物価調査会からは、今年の3月と6月に実施したアンケート調査に基づき、新型コロナウィルス感染症による国内投資計画への影響についての報告があり、建設投資計画・設備投資計画が後ろ倒しになる等の影響があり、その要因と業種別の影響度等が説明されました。
また、当協会も協力し(※)、平成30年に発刊された「建物の鑑定評価必携」の事例データが来年4月にWEB化され、JBCIの1つの機能として提供されるとの報告がありました。
※編集委員として参加するとともに、全国8会場で研修会を開催し、約880人が受講

日鉄興和不動産株式会社からは、昨年7月に竣工した「オークラプレステージタワー」の開発事業について説明がありました。映像を交え、物件概要やオフィス概要、設備概要等の説明がありましたが、周辺環境への配慮やBCP対応、非接触型のカードを利用した4段階のセキュリティ対応等が印象的でした。オフィス空間も、基準階貸室面積で約2,300㎡を確保し、8階にはワーカー専用オフィスラウンジを設置する等快適な空間を提供しており、それなりの賃貸条件の中ほぼ満室稼働で、その7割が外資系企業とのことでした。

一般財団法人日本不動産研究所からは、世界の森林投資と日本における森林投資の可能性についての説明がありました。世界全体では、推定面積で2,400万ha、推定資産価値で11兆円の森林投資市場が形成されており、北米を中心に各種プレーヤー(AM、PM、森林コンサルタント、投資アドバイザー等)も揃っているものの、日本の森林業は収益性が低く、森林投資市場は未だ形成されていません。ただ、国有林野経営管理法の改正など、2019年は「林政大転換」の年といわれており、原木生産の集積・拡大、加工の生産性向上、木材の需要拡大・利用促進、流通の効率化等が官民で取り組まれており、今後の動向に期待したいと思います。

鹿島建設株式会社からは、映像を交え、建設現場における人とロボットとの協働や遠隔管理システム、BIMを活用した全プロセス(企画・設計、調達・制作・物流、施工、維持・管理等)のデジタル化の状況について説明がありました。動画による各種の次世代ロボットの紹介は人の危険作業や連続作業を補完するものとして大いに期待が持たれるものでしたが、施工単価はなお割高とのことで、今後の動向に注目したいと思います。また、BIMの各プロセスの連携については、主体が異なり使用しているソフト等が異なる場合には、データの受け渡しが上手くいかないケースもある等の課題も残っているようです。

小野副理事長からは、「JARECの取り組み」というテーマで、昨年7月30日に開催された一般研修会「MaaSインパクト」と今年の6月18日に開催された座談会「WITHコロナにおける人と不動産のあり方」及び来月の16日、17日に開催される「事業承継支援講座」の説明を中心に、当協会の取り組みについての紹介がありました。

 

 

 

 

 

 

 

 

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