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2020 10/19
行事
「事業承継支援講座(実践研修)プログラム」の開催報告【(10月16日・17日開催】

今回の実践研修は、2月に行われた基礎研修後の実践研修として上記2日間に渡り開催致しました。当初4月に軽井沢で泊り込み研修として行う予定でしたが、コロナ禍の影響で紆余曲折し今回の開催となった次第です。

10月16日(金)

1日目は、当協会理事長の茂木氏及びビジネス会計人クラブ会長である税理士の平川先生のご挨拶に始まり、中小企業庁事業環境部財務課長の日原様による「事業承継税制の現状と更なる活用に向けて」と題してお話を頂戴しました。その後、当協会副理事長の小野氏による「事業承継のための不動産戦略について(その1)」の講義、税理士法人タクトコンサルティング代表社員で税理士の玉越先生による「事業承継税制の概略と適用の可否」と題してお話を頂戴しました。
1日目は行政の担当課長と実務者のトップの方による豪華な布陣で、過去の経緯から現状分析と問題点、そして今後の推移までを具体的にご説明頂きました。特に印象に残ったのは、中小企業庁の日原課長が、現在の中小企業を何らかの形でも残すために御尽力され、今後は第三者承継であるM&Aについても目を向けられていることでした。
また、1日目の最後においては当協会の新コンテンツである「JARECビジネスマッチングのご案内」を今回の研修の司会を務めた当協会常務理事の森井氏が説明致しました。今後一人では出来ないようなプロジェクトでも、協業して行うことが出来る可能性が広がることと思います。

10月17日(土)

2日目は、税理士法人タクトコンサルティング、税理士・公認会計士の芦沢先生が、「相続・事業承継における不動産の税務的見方」と題して具体的な事例により分かりやすく相続・事業承継の留意点や対策を解説して頂きました。その後、当協会副理事長の小野氏による「事業承継支援のための不動産戦略について(その2)」の講義においては、副理事長が実際に手掛けられた不動産戦略を具体的に分かりやすく、普通では聞けないようなノウハウをお話し頂き、不動産の専門家にとっても大変参考となる講義でした。
そして本日のトリを務めますのは、多くの事業承継支援を行っております当協会常務理事である松田氏による「事業承継計画表策定について」で、基礎研修の復習後に、実際に各受講者が手を動かして事例に則した計画表を作成致しました。
私も実際に作成してみましたが、計画を作るだけでもなかなか労力や知識が必要で、満足な計画表は残念ながら時間内には作成できませんでした。
実務的には、事業承継を行う上で手続きすべきこと、注意すること等を一度全部分野別に列挙し、ケースによってその中から選択適用できる体制にしておくと、作業的には効率的かなと感じました。

中小企業の親族内、親族外、第三者承継については、日本社会の大きな課題でありますし、この問題をある程度解決しないと日本経済は悲観シナリオへ突き進んでしまいます。今後、この事業を当協会としても推進していく社会的重要性を肌で感じた次第です。
また、今回はコロナ禍の影響で懇親会が中止され親睦を深める機会がありませんでしたが、このプロジェクトは継続的に行われると思いますので、また次回のお楽しみとさせて頂きたいと思います。

 

 

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