本総会は、当初、9都道府県へ緊急事態宣言、10県へまん延防止など重点措置が発出されているため、適切な感染防止策を実施したうえで、出席者を役員等にごく限定して開催することとし、多くの社員の皆様には、感染リスクを避けるため、可能な限り書面による事前の議決権行使や委任状の提出をお願いしたところです。
その後、政府の緊急事態宣言及びまん延防止等重点措置が延長されたことにより、急遽、リモートによる開催に変更し、令和3年6月8日(火)に第16回通常総会をMicrosoft Teamsを利用して開催いたしました。
遠藤理事の司会により、茂木理事長の開会の挨拶の後、定款に則り理事長から議長に松田成哉常務理事を指名し、松田議長から書面による議決権行使や委任状を含め出席者数は総会開催の要件を満たしているとの報告がなされ、議事録署名人を議長のほか2名指名して開会しました。
議事経過の概要及び議決結果は、次のとおりです。
(1)議案第1号 令和2年度事業報告承認の件及び議案第2号 令和2年度活動計算書(収支決算)承認の件
森井総務財務組織委員長及び各委員会委員長から事業報告について第16回通常総会書類(以下、「原案」という。)に基づき説明され、次いで、森井総務財務組織委員長から活動計算書(収支決算)の原案に基づき説明された後、監事を代表して平川監事より去る4月20日に監査を実施し、「会計監査については、会計帳簿及び関係書類をもとに監査を実施したところ、計算書類等が正確・適正であること、また、業務監査については理事会に出席して理事から業務報告を聞く等、必要な監査手続により業務執行が妥当であることを認める」旨の監査報告がなされた後、議長から議案第1号及び第2号に関する件について諮られ、審議に入り、裁決を仰いだところ、Teamsの挙手により出席者の賛否を確認し、全員異議なく原案を承認可決した。
(2)議案第3号 令和3年度事業計画承認の件及び議案第4号 令和3年度活動計算書(収支予算)承認の件
森井総務財務組織委員長及び各委員会委員長から事業計画について原案に基づき説明され、次いで、森井総務財務組織委員長から、活動計算書(収支予算)の原案に基づき説明の後、議長から議案第3号及び第4号に関する件について諮られ、審議に入り、裁決を仰いだところ、Teamsの挙手により出席者の賛否を確認し、全員異議なく原案を承認可決した。
(3)議案第5号 理事及び監事の選任に関する件
理事候補者及び監事候補者選考委員会の神戸委員長に代わり事務局から選考委員会の設置、委員の選任及び選考基準の見直しの経緯について説明され、候補者の選考について会務の活性化を図ることを念頭に選考し、合計18名の理事候補者、2名の監事候補者を選考して、本日推薦するに至ったとの報告がなされた。なお、今回の新任理事は2名、新任の監事は1名であることも併せて報告された。
以上の説明の後、議長から第5号議案について諮られ、審議したところ、Teamsの挙手により出席者の賛否を確認し、全員異議なくこれを承認可決した。
(4)議案第6号 理事長の選任に関する件
議長から、本件の取扱いについて、定款第14条第2項の規定によれば、「理事長は、総会において、理事の中から選任する。」と規定されているが、本議案の取扱いについて議場に諮ったところ、意見が出されなかったため、議長提案として、第5号議案で承認された新理事による打合せ会議を開催して、理事長候補者を議場に推薦させていただいてよいかとの提案がなされ、審議したところ、Teamsの挙手により出席者の賛否を確認し、これを承認した。
新理事の打合わせ会の結果について、松田議長から第6号議案について、新理事による打合せ会議を開催して協議したところ、満場一致で茂木理事を理事長に推薦することとしたとの提案がなされ、議場に諮ったところ、Teamsの挙手により出席者の賛否を確認し、全員異議なくこれを承認可決した。
総会を滞りなく終了した後、茂木理事長から本総会の表彰者10名の氏名を読み上げて披露しました。
【茂木理事長の開会あいさつ】
皆さん、おはようございます。本日は大変お忙しい中、当協会の第16回通常総会に出席していただきまして、誠にありがとうございます。
昨年と同様、新型コロナウィルス感染症の拡大防止の観点から、出席者を極く限定しての通常総会となりましたが、多くの社員の方がこの要請にこたえていただき、書面での議決権行使や委任状の提出をしていただきました。この場をお借りして、感謝を申し上げたいと思います。
緊急事態宣言等の延長により、急遽、オンラインでの総会に変更させていただきましたが、議事進行にご協力の程、よろしくお願いいたします。
昨年度は、新型コロナウィルス感染症が全世界で猛威を振るい、社会や経済に大きな打撃を与えた1年になりました。当協会もその例外ではありませんでしたが、こうした厳しい状況下でも、次のような成果を得ることができました。
1つは、会員の事業機会の創出を目指して始めた「事業承継支援講座」の開催です。昨年2月に開催した基礎研修に続き、10月16日、17日に実践研修を開催し、これに併せて、「ビジネスマッチングサービス」も開始しました。新型コロナの影響により、事業承継支援事業のサポート業務は難しい状況にありますが、ビジネスマッチングサービスでは会員間のビジネスマッチング第1号が実現しており、近々メルマガ等で紹介してもらう予定になっております。
2つ目は、会員にとって有益な情報発信ということで、研修事業としては、6月18日に「コロナ座談会」を、11月6日には「池袋の視察研修会」を、12月4日には人フォーカスの時代へをテーマに「トピック講座」を開催しました。また、ホームページを見やすく改訂し、会員投稿コーナー「JAREC会員のひろば」を開設しました。メールマガジンの定期発信にも努めております。
3つ目は、会員間の相互交流の促進です。新型コロナの関係でリアルでの懇親会や交流会は断念したところですが、9月15日には法人会員を中心に「情報交換会」を開催し、12月18日には一般会員を対象にオンライン会議システムを利用して「年末放談会」を開催しました。
当協会独自の認定資格である不動産カウンセラー、不動産戦略アドバイザーの資格認定事業についても年度当初から行われ、12月4日には集合研修が実施されました。昨年度は、不動産カウンセラー2名、不動産戦略アドバイザー7名の新規認定を行っております。
また、昨年度大きく前進したのが会としての財政の健全化です。NPO法人移行後も毎年赤字が続き、積立金も少なくなっていたところですが、移転による事務所費の大幅削減等により固定費を大幅に削減し、漸く収支均衡の状態が実現できる状況になりました。
今年度も新型コロナウィルス感染症の脅威は続いていますが、こうした昨年度の成果を踏まえ、会員の皆さんの情報発信や情報交換等が一層進み、会員の全国ネットワークと総合力を結集することにより、不動産のプロフェッショナル集団としてこれまで以上に社会の役に立てるよう取り組んでいきたいと思います。
それでは、総会議案についての十分なご審議をお願いして、私の挨拶とさせていただきます。