理事長 茂 木 泰
新年、明けましておめでとうございます。
2023年のスタートにあたり、当協会の会員の皆さん、並びに当協会の活動にご支援・ご協力をいただいております各分野の皆さんへ、新年のご挨拶を申し上げます。
昨年は、ロシアのウクライナ侵攻が2月に始まり、それに伴う急激な円安・物価高や米中対立による地政学リスクの高まり、安倍元首相の銃撃事件等々、大変な年となりました。年が明けてもウクライナにおける緊迫した状況は続いており、物価高は市民の生活を直撃しています。また、新型コロナウィルス感染症もなかなか収まる気配を見せず、逆に再拡大の様相を呈しています。
今年は、社会・経済・金融・政治の各場面において、大きな激動の年になるような気がします。不動産の世界もその流れに無縁ではなく、その全体像は不明ですが、少なくともグローバル化やデジタル化が一層進み、DXやGX、サスティナビリティへの取り組みは、逆流がある中でも当たり前の流れになっていくものと思われます。
私ども日本不動産カウンセラー協会では、こうした社会経済情勢の変化によって、不動産ビジネスの領域やビジネスのあり方、サービスの内容等が多様化する中で、新たなニーズに対応した様々な研修機会の提供や情報交換の場の提供、あるいは、会員メリットの具体化に向けた事業機会の創出等に務めているところですが、その一環として、3月13日（月）にはメタバースをテーマにした一般研修会を開催する予定です。また、「JARECみらいサロン」についても、その実施に向けての準備が進んでいます。9月には、第31回PPC（汎太平洋不動産鑑定士・カウンセラー会議）も台湾で開催されます。
会員および関係する皆さんには、オンラインツール等も利用して、是非、このような企画に積極的に参加していただき、できれば、主体的に関わっていただいて、人的ネットワークの輪も広げていただければと思います。
こうした激動の時代において、新しい流れに対応していくために特に重要なのは若い世代の活躍です。是非、当協会の提供する各種企画に積極的に参加していただくとともに、更には、当協会の運営にも参加していただいて、若い感性で当協会を盛り上げていってもらいたいと思っています。
今年は、こうした各世代の会員や各分野の皆さんの情報発信や情報交換等が一層進み、会員の全国ネットワークと総合力を結集することにより、不動産のプロフェッショナル集団として、これまで以上に社会の役に立てるよう取り組んでいきたいと思います。本年も引き続き関係各位のご支援ご協力をよろしくお願いいたします。
最後になりますが、皆さんの今年1年のご健勝とご活躍を祈念いたしまして、新年のご挨拶とさせて頂きます。
