当協会の5つの事業部門の中の一つである「不動産開発部門」が中心となって、不動産開発・投資関係を主テーマとして下記のとおり情報交換会を開催いたしました。
本年は、鹿島建設株式会社様から「九段会館の建て替えプロジェクト」のプレゼンをいただくこととなっており、プレゼンの前に「九段会館の現地見学会」を行いました。
≪現地見学会の様子≫
当日の出席者17名で鹿島建設株式会社の田野井様のご案内で見学会を開始いたしました。
登録有形文化財の旧九段会館を一部保存・復元する再建して、「九段会館テラス」として現在利用されています。
この再建には、鹿島建設株式会社と東急不動産株式会社の両社によるプロジェクトとして始まり、旧九段会館のレトロな部分を保存して、新しく建てる建物を融合させるというコンセプトで旧九段会館の過去に作られたものを残された写真などから復元したりして整備されたとのことです。
旧九段会館の正面玄関の前から見学会を開始しました。
玄関にある4本の柱には免振を施して再生したこと、新しい建物との免振の融合化を図るための工夫もされたとのことです。
正面玄関の扉は、塗装されていたものを取り除くことで元の木彫が美しい扉に再現されています。
真珠の間の復元は、過去の写真から丸窓があったことを確認して、塞がれた個所を取り除くことで丸窓が生かされています。同じく、シャンデリアも写真から復元して取り付けられています。
大理石の階段も現代風に手すりなどを施して利用されている。
5階には来館者の利用可能なラウンジが設置され、ウッドデッキで北の丸公園のお堀が見える空間となっており、桜の時期には美しい景観が見られるとのことです。また、お堀には蓮が植えられており蓮の花の季節も良い景観が見られそうです。
この見学会の後、会場を移してプレゼンテーションを行い、活発な意見交換をいたしました。
≪九段会館テラスのホームページ≫
この建物の歴史などについては、下記のホームページでご覧ください。